先日、友人の結婚式に参加するためにフランスからロンドンに行ってきました。
その際に、なんと人生初の、飛行機の直前キャンセル!に遭遇しましたので、その様子とキャンセルにかかった費用の請求手続きについてレポートします。
easyJet(イージージェット)からのキャンセル連絡
結婚式も無事終わり、会場からロンドン郊外のスタンステッド空港へ移動しました。
朝早いフライトに備え、空港にほど近いホテルに前泊です。
航空会社は easyJet です。
日本でもだいぶLCCを利用する方が増えてきましたが、ヨーロッパでは以前から各都市を結ぶ多様なLCC網が発達しています。easyJet はその中でも草分け的存在、先駆けではないかと思います。
これまで数え切れないほどLCCを利用してきましたが、キャンセルを食らったのは初めてです。
LCCなんて使うから…、というわけではないのです。
さて、朝早いフライトに備え目覚ましもセットしていましたが、それより早く夫がメールの音で目を覚まします。
そしておもむろに、
「今日の飛行機がキャンセルになったってメールが来てる…」と。
easyJet からのメール
Dear ○○,
Once again we are very sorry that your easyJet flight 31×× to CDG on 2×-JUL-19 was cancelled.
We understand that cancelling your flight will have inconvenienced you and your travel plans.
Please be assured we will do all we can to help you make quick and suitable alternative arrangements.
Please read the information below for details on how to manage your booking as well as your entitlements.What happens now?
If you still wish to travel to your destination you can:
Transfer your flight free of charge by logging onto Manage Bookings on easyJet.com
Please note that you can easily make amendments to flights booked directly on easyJet.com by simply going to Manage Bookings.If you no longer wish to travel and require a refund:
Simply, log onto Manage Bookings on easyJet.com and enter your booking reference to receive your refund; we will also refund the cost of your return flight on the same booking reference if required.
See our handy videos for more guidance on how to transfer your flight, request a refund or book a hotel room online.How to transfer your flight
How to book a hotel
How to get a ticket refundIf you did not book your flight directly through easyJet.com and you wish to request a refund please contact your travel agency directly.
If you arranged accommodation, transport or car hire, you will need to contact the relevant organisation directly to amend or cancel.
Once again we sincerely apologise for the cancellation of your flight and the inconvenience caused.easyJet Customer Services
<日本語訳>
あなたの飛行機はキャンセルになりました。迷惑かけてごめんなさいね。
もしまだ可能な目的地に行きたかったら:
リンクから代わりの飛行機を探してね。お金はかかりません。もう旅行したくなくて返金して欲しかったら:
リンクから返金の請求してね。一緒に予約した分だったら帰りの飛行機の分も払うよ。もし請求されたらね。
代わりの飛行機のリンクを見てみると、今日の飛行機はありません。。。
え?どうしろと?
頭は真っ白です。
予定では、その日にスタンステッドからパリに移動し、パリで1泊し友人に会って、翌日パリからジュネーブ空港へ帰る、というものです。
明日のパリ→ジュネーブの飛行機に乗るにはパリには行かないとダメだろうし、てことは、今日のうちにパリに行くしか無いよね。。。頭の中はグルグルです。
すぐに調べたところ、その日のスタンステッド発パリ行きの飛行機は、他の航空会社にもありませんでした。
次に、ヒースローからの飛行機を調べたところ、大手のブリテッシュかエアフランスかがありましたが、一人8万ほどもします。
ここで、所持している海外旅行保険付きゴールドカードの存在を思い出し、日本のヘルプデスクに電話をしてみました。
すると一人3万円までは保証される可能性があることがわかりました。
しかし8万円では持ち出しが多すぎます。
結局ユーロスターであればちょうど一人3万円ほどで移動できることがわかり、そこで代替案決定です。
実はeasyJetを予約する時、ユーロスターに乗ったことがない夫が、「ユーロスターに乗ってみたいな( ☆∀☆)」と言っていたのですが、easyJetの3倍はするので却下になっていました。
そしてこんな展開でのまさかのユーロスターです。引き寄せ!?💧やめてくれ💧
更なる問題発生!
ユーロスターはキングスクロス駅から発車します。
ロンドンに舞い戻った私たちは、アップルショップで用事を足したり、お気に入りのサンドイッチを食べたりしてのんびりして、結構ギリギリにキングスクロス駅に着きました。
するとまさかの、
長〜〜〜蛇の列が!!!!
駅の端から端まで届くような、100メートル?以上の長蛇の列です。
一瞬で、これはまずい・・・・・・・・と察知しました。
そして案の定、予約したユーロスターに乗れない事態が発生です。
パスポートコントロールがあることをすっかり忘れていたのです。
予約完了メールにもしっかり「45-60分前には着いているように。30分前を切るとゲートが閉まるよ」と書いてありました。。。
15分前に着いた私たちが乗れないのは当たり前です。
数人の係員になんとか通してもらえないか聞きましたが、はい無理。と冷たくあしらわれてしまいました。
予約完了メールを夫(うっかり者)しか確認していなかったのは私の責任です。
すぐさまオンラインでチケットの変更を試みると、+80ポンドで次の便に振り替えることができましたが、このあり得ない展開に二人ともボーゼン(o_o)です。
この失態分は保険の対象になるはずがないので、いろんな面で精神的ダメージを食らいました。
そんなこんなを経て、なんとかその日のうちにパリの友人のアパートに到着しました。
easyJetに費用請求!
帰宅後、旅行経験豊富な友人にこの話をしたところ、それはeasyJetに費用請求できるはず、とのこと。
航空会社は自らそのことをカスタマーには告知しないが、費用弁済の義務は法律で決まっている、というのです。
調べたところ、確かにそのような記載がある記事をいくつか発見しました。
easyJetのホームページからは簡単にリンクが発見できないところが腹立たしい限りですが、「easyjet expense」で検索すると以下の隠れページが出てきました。
If your flight has been cancelled, diverted or delayed you may have incurred personal expenses that you now wish to claim back from us and we are keen to make sure you receive all that you are entitled to.
This form will help you to provide all the information we need to process your expense claim quickly. Please note that we are not able to accept claims by phone, email, webchat or social media.
To help us with your claim please provide us with the following information:
1) Itemised receipts for all claims, we do not accept credit card receipts as proof of payment
2) The amounts you are claiming for should match the receipts submitted
3) All details submitted should match those of your travel dates
4) Please do not submit another claim if you have submitted one already
*Denotes mandatory field.飛行機がキャンセルになったり、他の空港に着陸したり、遅延した場合、あなたが費用負担した分は、確認してあなたにそれを受け取る権利があれば返金する気があります。確認して欲しかったらこのフォームに必要事項を記入してね。電話とかメールとかウェブチャットとかソーシャルメディアとかでクレームしてきても受け付けませんよ。
1)請求する分のすべてのレシート。クレジットカードのレシートは受け付けません
2)請求する金額は、レシートの金額と合致している必要があります
3)旅行の日にちが合致する必要があります
4)すでに請求している場合さらに請求しないでください
これに従ってすべての項目を記入し、レシートの画像を添付したところ、数日で返事が帰ってきました。
「確認したところこれらは弁償の対象となります。銀行口座を返信してください。」
成功です!!!
おまけに、レシートの金額をそのまま書け、と言うので、ダメ元で80ポンド分が上乗せになった金額を申告したところ、追求されずにそのまま通ってしまいました。
今回は日本の保険は請求せずに済みました。
easyJetのせいで発生した費用なのだから、本人に責任を取ってもらえてスッキリしました。
まとめ
飛行機がキャンセルになったり、他の空港に着陸したり、遅延した場合は、航空会社が責任を負う必要があります。
また自分で請求するのが難しい場合は、代行で請求してくれる会社もあるようです。(成功の暁には報酬系のようです。私は利用したことがないので利用の際は自己責任でお願いします。)
ですので、泣き寝入りせずにしっかり調べて、不必要な損をしないようにしましょう。