フランスに移住したと言うからにはフランス語が話せるの?とかなりの確率で聞かれますが💦、私たち夫婦はどちらもフランス語を話せません。
ですので、フランス移住にまつわるサイトですが今日は英語について話をします。
これを読んでいる方の中には
「いくら英語を勉強しても実際外国人と話せるレベルにはほど遠い…」
「結構いいところまで来たと思っていたのに海外に行ったらボロボロだった…」
と、英語をある程度勉強してきたわりに伸び悩んでいる方が結構いらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、わたしがどのように英語を使えるようになったかをご紹介します。
本記事の内容
- 英語が上達する方法
- 「英語は絶対、勉強するな!」のメリット・デメリット
わたしの現在の英語力ですが、数年前に受けたTOEICで870点でした。
その頃よりも英語力は上がっているので、今受ければ900点以上はいくと思います。
そして、フランスに来る直前まで英語を使った仕事をしていました。
英語が上達する方法
英語脳を育てる
英語を勉強している方であれば「英語脳」という言葉を耳にしたことがあるかと思います。
わたしの英語学習法は、この「英語脳」を育てるというものです。
単純に考えても「英語脳」が育てば楽々と英語が操れるようになるだろうと想像できますよね。
なぜなら、英語を読んだり話したりする時にいちいち日本語に置き換えたり日本語を英語にする作業がなければ、どう考えてもストレスなく英語を使えるからです。
それに、膨大な数の英単語の日本語訳を記憶するという作業は、考えただけで気が遠くなります。
15年ほど前でしょうか。わたしは一冊の本に出会いました。
知る人ぞ知る、
「英語は絶対、勉強するな!」
アマゾンの評価を見てもわかるように、賛否両論がある英語習得メソッドです。
わたしはこの本に出会った時、なんの疑いもなく英語を話せるようになるにはこの方法しかない!と思いました。
詳しくは本を読んでいただくとして、簡単に説明すると手順は以下の通りです。
- 英語のCDを聞こえるようになるまでひたすら聞く
- 聞こえるようになったらディクテーション(書き取り)をする⇨答え合わせ
- 意味がわからない単語は英英辞書を引く
- 音読
- 1〜4がある程度できるようになったら、次は映画を観て1〜4と同様のことをする
- 外国人と話す
手元に本がないのでざっとですが、こんな感じの進め方です。
白状しますと、ディクテーションはほぼやっていません。
めんどくさがりなわたしにはディクテーションはハードルが高すぎました。
1、2度は挑戦した記憶がありますが、書き取れずにイライラして巻き戻しもうまくいかず、早々に挫折しました。
そこで代わりに取り入れたのが、辞書の読み込みによる発音練習。
このメソッドの賛成派であった言語研究者の方が提唱していた辞書の読み込みにビビっときて取り入れました。
辞書に付属しているCDをパソコンにインストールし、Aから順番に音を鳴らしてそれを真似するのです。
わたしが読み込みで使った辞書はマクミラン英英辞典でしたが、現在は廃盤になっているようです。
CDが付属している辞書であればどれでもいいと思います。
オンライン辞書ではなく辞書に付属しているCDが必要な理由として、ある単語を調べたいのではなく、Aから(他のアルファベットからでも)順番に並んでいる単語を鳴らして発音を真似することに意味があるというのがあります。
ランダムに単語を拾うのではなく、順番に拾っていくことによって単語による微妙な音の違いが感覚的にわかってくるようになるのです。
これをひたすらやっているうちに、アップルの「あ」と、バスの「あ」、アーモンドの「あ」の違いなどがわかるようになりました。
その方いわく、自分が発音できない音は聞き取れないということで、何かしらの発音練習を取り入れようと思いこの方法を採用しました。
これにより、英語を習得する上で非常に有効だと言われている、音節による発音も習得できました。
(詳しく知りたい方は「英語 音節 習得」などで調べるといろいろ出てきますよ)
よく発音の本などで、口の中で舌の位置がどこそこと絵が載っている本がありますが、わたしはあれをみてもさっぱりピンとこないんですよね。
ですので☝︎
自分の苦手な分野(わたしならディクテーション)が出てきても、そこで挫折してやめてしまうのではなく、自分のできることに置き換えて続けてみる、ということが大事かと思います。
単語の意味を調べる時に使った英英辞典は、本の中でもオススメされているコウビルドです。
最初はチンプンカンプンでした。わからない単語の説明文がわからない単語だらけなので説明になりません。
それでも健気に英英辞書を引き続けました。
※コウビルドはCD付きがないので、発音練習をする場合は辞書を2冊用意する必要があります。
英語を実際に使う
英語を勉強しているからには、外国で生活をしてみたいと思うのが人の心情です。
英語を勉強する理由は、実際に使えるようになることしかありませんよね。
わたしの場合は、海外で暮らしてみたいという思いがあったのでイギリスへ行きました。
上記のような練習をしながらちょこちょこ英語には触れていましたが、現地に行ってみるとまったく太刀打ちできませんでした。
意地でも日系のアルバイトをしたくなかったので現地のオーガニックスーパーに何とか採用されましたが、途中でクビになってしまい人生初のクビを味わいます。
しかしそこでメゲずに運良くカフェに採用され、1年間そこで揉まれました。
そこでも指示がなかなか理解できず、何度もミスをし怒られました。
ここで大事なポイント☝︎
英語のレベルが幼稚園児なのですよ?
本来ならば、自分の言いたいことを日本語で考えてそれを何とか英語にするという作業が発生したりその逆も然りなのですが、わたしはメソッドを信じ込んでいたので幼稚園児レベルの英語だけで乗り切ろうと悪戦苦闘したのです。
いや、正確にいうとですね、そのメソッドにしがみついた訳ではないのです。
多少なりともそのメソッドで脳の言語野が構築されていたのでしょう。
すでに、日本語を介すともっと訳がわからなくなるようになっていたのです。
これはあの本に書いてあったことそのままだ!と思いました。
本に書いてあったことがそのまま自分にも起きている=メソッドは間違っていないと思うと嬉しい反面、もう引き返せないところまで来てしまっている、と思いました。
つまり、どちらを取るかです。
- すべてをやり直して翻訳的に大人レベルの内容に持っていくか
- 幼稚園児レベルの英語が大人レベルになるまで待つか
わたしは後者を選びました。
帰国後は最初にお話したようにTOEICで870点を取得し、その後は英語を使う仕事にも就いています。
「英語は絶対、勉強するな!」のメリットとデメリット
「英語は絶対、勉強するな!」のメリット
- 成功の暁には英語で考え英語で理解することができる
日本語から英語、英語から日本語という作業をしないので、時間がかなり節約できます。
バーっと読んで内容が理解できたり、話す時も間が空きません。
- 英語の微妙なニュアンスがわかるようになる
the と a や、any などの微妙なニュアンスが、文法の知識なく感覚でわかります。
自分で頭に浮かんだ言い回しを調べると、その言い回しで合っているということも起こります。
「英語は絶対、勉強するな!」のデメリット
- とにかく習得まで時間がかかる
この記事でおわかりのように、足掛け何年?費やしたかわかりません。
通常の勉強の仕方(単語を覚える、翻訳するなど)をしなかったわたしにはどちらが良かったのか比較はできません。
通常の勉強の仕方で英語が話せるようになった方もたくさんいらっしゃると思います。
- 記憶の定着率が悪い
特に初期の頃は、話をした瞬間は理解したはずなのに後でどんな話をしたか覚えていない、ということが頻繁にありました。
自分の頭がどうかしたのかと悩みましたが、日本語脳と英語脳では記憶の定着率に違いがあるということに気づきました。
まとめ
万人にオススメできるメソッドでないのは確かですが、素振りのような練習が苦にならず、試練に耐えながら自分の脳が育つ感覚を味わいたいというマゾっ気のある人にはもってこいの方法ではないかと思います。
そんなことで、フランス語もどうにかなるのではないかと楽観視しているところです。
フランス語にはゼロから取り組みますので、習得の過程をシェアできればと思っています。
語学に取り組んでいらっしゃる方は一緒にがんばりましょう。